1ヶ月18日
春を待った旅人は 花を越えて河を越えた
なぜと恋人が泣いていた 悲しい声は届いてるのか
汚れた服を着て立っても、誰にも見えない
分かち合えたら、許し合えたら。こんなことは起こらなかった
恋人をおいて走り出した どうして声もあげずにとんだ
たましいが 思い出が 愛が またたき 消えた
『ここにいるよ、聞こえているよ
もう何日も君のそばで立ち尽くしている
叫んでみても、何度呼んでも
君の背中はこちらを向かぬまま震えているだけ・・
それがぼくへの罰か』
ふたりを見ていたわたしもまた、そろそろ旅立つ時がきた
思いを断ち切ったわたしには 旅人と恋人の境が見える
もう戻れない 気づいてももう互いは会えない
ここにいたよ、聞こえていたよ。
長いこと人は過ちを繰り返し待ち続ける
どうか小さくささやかなものでも
出口を見つけて抜け出してほしいと祈ってる
空をあおいで もしも幸せが何かすら闇に覆われて道を見失ったら
立ち止まればいい。がんばらないでほしい。
そして誰でも何でも救いを求めてほしい
だめな人でもいい。
花を、河を、越えないで
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