長い夢

長い長い休みの中で

一枚ずつ鎧を捨てたら

あの頃の自分がいた

ずっとここにいたんだ

世間と年月はただの埃と化した


もうすぐ詰まりがとれるよ

ぼくがこの先どうなるかなんて

もうすでに見えてるよ


核はもうずいぶん前に出来上がっていたんだ

余計なものを根こそぎ神さまが持ってった


そう、背伸びなんてしなくていいね

その度に訪れた気づきが

またやってきたんだね


みんなの輪には入れない

ぼくにとって心細かったものが

いまは当たり前になってしまったから

自由になれた気がした


それでもぼくはずいぶん変わってしまった気もする


長い長い夢を見ていた

ぼくは眠りから覚めていたんだ

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